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恋心は玉の如きのYUNのレビュー・感想・評価

恋心は玉の如き(2021年製作のドラマ)
4.3
羅家庶子の十一娘が、徐家の正室である姉の死により将軍の元に輿入れし、形式的な夫婦から真の愛を育んでいく2人を丁寧に描く。

なので40話目がピークでようやく♡
そこからは区家との攻防がメイン、海禁政策、駆け足ハッピーエンド。

大奥様が衣を“捨ててしまいなさい”と言うから本当に斬首されたかとヒヤヒヤ。このおばあさんが、ちょっと何かあると十一娘を貶めたり信じたりやっぱやめたりコロコロ変わるので、この国の性質なのかと疑ってしまう。。。

『エイラク』の蕊姫がこちらでも悪役。この方は可愛いくて生意気な腹黒い役が本当に合うなあ。中盤であっさりバレて退場。

侯爵はウォレスチョンさん、冷静堅物だけど恋心のちょいちょい漏れを上手く出してくれてキュン!
奥様タンソンユンさん(『宮廷の諍い女』の淳常在〜)は、前半刺繍以外の取り柄がイマイチ伝わってこず、にっこり可愛いけどそれ以上の魅力が薄かった。後半は公明正大な芯の強さや賢さが出てきて魅力的に!
将軍が婚姻の際、若い十一娘が自分とでは可哀想だと断ろうとしてくれるんですが、俳優さん実年齢差は16。放送年でウォレスチョンさん47歳、ソンタンユンさん童顔の31歳、全く問題なし。
侍女冬青と副将の恋が可愛い!

華流時代劇の中では、『明蘭』的な系統。
悪女や悪事のパワーは薄く、収め方があっさりというか唐突感がありそこが残念でした。
応援したい主カップルの愛、見守り恋敵、脇キャラの恋、悪事を働く女たちの諍い、義母や姉たちの邪魔、侍女の裏切り、家同士の争い等主要要素がちゃんと入っていて、話数抑えめ(52話)なラブロマンス史劇。

サクサク見れて3日で完走しました!
華流ドラマのファンタジー系が私苦手なんやな〜とわかってきて、こちらは久々の一気観です。


※2回目視聴
“平凡な家に生まれ、平凡な人に嫁ぎ、何人かの可愛い子どもを産む。いい母親になれるはずだわ”

※3回目視聴
今回は、徐家を担う侯爵の重責がわかる一方で、側室をうまくコントロールすることは怠ったんだなと思いました。苦手なことからは逃げた。愛情をかけるバランスが悪すぎて、結局後の様々な問題の土壌に。
ドラマとしては24話あたりから2人が互いの人柄を知り少しずつ惹かれ合うあれこれがやはり良い。
嗣諄“父上は怖がりで母上に抱きつく”ナイスアシスト!
お祭り灯籠のところのキス素敵だった。
侯爵のキスに行こうとする顔がスローなのはちょっと観るのきついですが。

疑ってしまい想い合いながらも別れるところで流れるOST歌詞もぴったり。
“私たちは幾度も恋をして 幾度も幾度もすれ違う 花咲く時は限られて 恋は実らないのに”
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