自閉スペクトラム症を抱える弁護士ウ・ヨンウ。
彼女が彼女として存在するだけで、硬直化した制度や前時代的な慣習に対する違和感がどうしようもなく浮き彫りになっていく。
基本1話完結の法廷ドラマですが毎度毎度扱うテーマがかなり現代的でエッジギリギリ、日本ではまず無理だろうなという話も多くあります。
韓国エンタメらしいロマンスや展開の面白さもバランス良く組み込まれている上に、それぞれの問題に対する解の出し方がいちいち誠実で作り手の志の高さを感じずにはいられません。
とにかく主人公のヨンウがキュート過ぎてそれだけで最後まで引っ張られてしまうほど魅力的なのですが、様々な考え方のグラデーションを表象する様な脇キャラクター達の存在感も素晴らしく、彼らがいたからこそこのドラマは多くの人達に届く広さと深さを獲得できたのだろうと思います。
韓国映画はそこそこ見るけれどドラマの方にはあまり馴染みがない、という私の様なビギナーでもとても見易く面白かったです。
