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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のJessicaのレビュー・感想・評価

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
4.6
ストーリーはトータル的にすごくよかった。障がい者の人ってそうやって思ってる・思われてるんだーということを俯瞰的にも主体的にも見れたので自分達とバイアスがよくわかった(一緒にいるだけでボランティアに見えるとか、恋愛なのか犯罪なのかとか、コネ入社とかはどこまで優遇されてもいいのかとか。特にコネ入社に関しては、一瞬ミヌの発言に確かに…とも思ったけど、スヨンが言ったように、健常者なら首席で卒業したらスカウトされて当たり前なのにそれがないことがそもそも差別だってことにハッとさせられた。)
主人公カップルだけじゃなく、スヨンたちの展開も予想はしつつも面白かったしスヨンがどんどん美人に見えてきた。チョンミョンソクが途中でがんになって入院+辞めてしまうかもって展開に、え?ってなったけど、世の中ずっと好きな人と働けるわけじゃないし、自分が嫌いな人とも働かないといけないとか、自立しないといけない時がくるってことを表しているのかなとも思った。あれがひとつの成長にもなるわけだし。
でも他の同期2人も含めて最初は契約社員スタートで、契約更新のためにも負けられないというミヌの発言といじわるだった事情に、韓国社会ってやっぱきついなと思ってしまった。
あとは一番しっくりこなかったことが、隠し子がいたってだけでそんなに批判される必要あったか?っていうこと。お父さんたちの若い頃のシーンを見ていても産んだ方が正しいと思ったし、それも家柄っていう理由があって育てられなかったのに、それが理由でとやかく言われたり自分のキャリアが狭められるっていうそっちの方が問題じゃないかって正直思った。
双方の事情もあるのにそれも知らずに隠し子いただけですごいスキャンダラスに書かれるのは女性としては悲しい。お母さんだって悲しかったはずだし。
もちろんそれがバレないためにヨンウを隠そうとするとかはよくないけど、そもそもの前提を少し疑ってしまったから満点にはならないかな。
まあ韓国あるあるの親が殺されていてとか事故にあっていてとかじゃなかったのは他と違ってよかったかな。
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