Brynhildr38

カササギ殺人事件のBrynhildr38のレビュー・感想・評価

カササギ殺人事件(2022年製作のドラマ)
3.8
上質。
イギリスの作家アラン・コンウェイは「名探偵アティカス・ピュント」シリーズで人気の推理作家だが、最新作「カササギ殺人事件」を書き上げて筆を折った。担当編集者であるスーザンは早速その原稿を読み進めるが、肝心の最終章がないことに気付く。上司の社長チャールズに尋ねると、驚くべき知らせが彼女を待っていた……。(あらすじより)

原作は、2019年度の主要ミステリランキングの1位をほぼ独占、本屋大賞翻訳部門でも第1位を獲得、合計7冠を達成したベストセラー。しかも原作者のアンソニー・ホロヴィッツ自身がドラマの脚本を担当。過去と現在、空想と現実が絡み合う入り組んだ物語を小説とは違う形で映像化しています。

ドラマでは作中作と言う「入れ子構造」が既に十分トリッキーですが、それだけでなく丁寧な人物描写、関係者の証言から事件の全容を解明していくスタイル、細かい伏線など、アガサ・クリスティへのオマージュに溢れてます。

なぜ、このタイトルなのか?
そこに何かあるよねと思ってはいたのですが。。。うーん、英語圏以外では微妙。

まぁ、他の方のレビューにありましたが「ひと粒で2度美味しい」が、作品の感想として絶妙な表現と思います。でも、やっぱり推理小説好き向けかな。
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