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一橋桐子の犯罪日記のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

一橋桐子の犯罪日記(2022年製作のドラマ)
4.0
主人公・一橋桐子(松坂慶子)は、哀しみの淵に沈んでいた。年金とパートの収入で暮らしも楽ではない中、唯一の希望であった親友が病で亡くなり、毎日が突然、空虚な日々となったのだ。
このままだと自分は孤独死してしまうのでは――生きていくことの困難さが、桐子の心を絞り上げていく。
そんな時、テレビで見たある逮捕者の「世の中に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述に心奪われた桐子は、終の住みかを“刑務所”に設定。「できるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索し始める――。

高年齢者が、必ず向き合う「孤独死」「貧困」を、桐子が将来に不安になり終の住処を刑務所にした「ムショ活」を通してコミカルに描くことで炙り出していて、宇崎竜童や木村多江などのベテラン俳優陣や長尾樹などの若手俳優と松坂慶子のアンサンブルの肩の凝らないコミカルな演技が、毎回笑って楽しめたけど、暮らしの辛さや孤独さや将来の不安がリアル感あって、老若男女問わず楽しめるサスペンスコメディドラマに仕上がっていた。
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