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御手洗家、炎上するの窓際のネタバレレビュー・内容・結末

御手洗家、炎上する(2023年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど、2時間くらいの映画にしてほしかった気もする。7.8話はこれ以上何が出るんだ?という感じで、見たもののさほどスゴい展開でもなく、がっかりしてちょっとつかれた。(逆プロポーズは、すごくよかった!「そいつ主人公のこと『奴隷になれ』って言ったことあるから!潜在的にクズの可能性すごくある!」と懸念したものの、主人公がそれを上回る甲斐性というかあげマンで、ダメ男をちゃんとした人間に戻したのがあっぱれだった)
子供が犯人だったけど、「子供が自分の代わりに犯罪をするように、無意識に焚き付けたのが鈴木京香演じるママだった」(だから行動を操れる)位のほうが序盤の展開ともあってる気がした。
主人公が序盤でうっかり2階に上がったことを言ってしまう場面でも、たぶん永野芽郁ちゃんなら、もっと賢い立ち回りが出来る子を演じられるのに!と感じた。
もとお嬢様で才女のような雰囲気だったのだから、そのくらいはしても変ではなかったはず。
そういう意味では、勧善懲悪やサスペンスかなと思って見始めたらヒューマンドラマだった、というような、食い合わせの違和感があった。
お母さんも、ぺしゃんこになるほど土下座してたからなにかあるのかと思ったらなかったので、まきこに「私も嫌いだった」と言ってしまうシーンはやりすぎと感じた。お母さんは最後まで「お金持ちのお嬢様でピュアすぎて、起きたことが大きすぎて受け止めきれず記憶を失ってしまった被害者」だけでよかったかも。それか、せっかく吉瀬さんを起用したのだから、「お嬢様だって、怒ったらやり返します!夫含めすべてを返してもらいます!」くらいの「震えながらも娘たちに支えられてしっかり立てるようになるほど強くなる母」という演技はできたはず。

役者さんたちのことはみんな好きになった。

ヒューマンドラマとして見ると、とても「現実にありそう」感がすごい。まきこの自己顕示欲だけでなく、お父さんは事なかれ主義ではっきりしないし、お母さんは頼りないし、主人公も真実を知りたいけど誰かをひどい目に合わせて懲らしめてやると覚悟決めてないからつめが甘いし、妹もしっかりしようとして足を引っ張っちゃったことに後悔するし…。最終的に、きいちやしんじのことを許してしまったり。(最初から、「お母さんに謝って欲しい」は、一貫してて好きだった)

「あなたにも明日降りかかるかもしれない悲劇」という風に見ると、めまいがするほどありえる、と感じた。
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