碧

ヒカルの碁の碧のレビュー・感想・評価

ヒカルの碁(2020年製作のドラマ)
5.0
原作は、初期の頃、単行本をリアルタイムで読んでいた程度。

中国(外国)での実写ドラマ化ということだけど、日本の漫画特有のマニアックさなどが薄れて、逆に幅広い層に受け入れられやすい内容になってるんじゃないかという気もする。
舞台は中国に移し替えられているし、原作への思い入れが強い人の中には、認められないという人もいるだろうけど。

ヒカルもアキラも一人っ子(ですよね?)だったり、囲碁のメジャー具合といい、中国に移し替えるのにはかなり都合の良い漫画だったのかも。(韓国だと囲碁はもっとメジャーな存在らしい)

原作をちゃんと読んでないのに言うのも何だけど、往年の『少年ジャンプ』(掲載誌)ファンとしても、歴は短いけど近年の中国ドラマファンとしても、大満足。
もっと中国語が聴き取れたらなあ〜。

個人的にはこの調子で実写版『ハイキュー!!』も見てみたいと思うくらいハマった。

物語、人物造形、時代背景、囲碁などについて、全体的に丁寧に作られている感じで、好感が持てる。
原作連載時に近い1997年が物語の起点なので、PHSやフィーチャーフォン、昔のPCなどが出てくるのも懐かしい。たった25年の時代の変化が、本当に凄まじいなあ…

时光(原作の進藤ヒカル)がとても良い子なのも、見ていて癒される。
抜け道を探すようなことばかりするんだけど、人に対して優しい。ずっとモンペ状態で見ちゃう。
普通、褚嬴(原作の佐為)の力を悪用したり、自分の力と混同したりするものだと思うけど、それがないのがえらい。というか、物語としても、そこではないところを描いているのが画期的なような気がする。

エンディングの曲が好きすぎて、CDが存在したら欲しい。
これまで見た中国ドラマの中で、ドラマ本編が面白くないと思うものはあっても、OP・ED曲がめっちゃ良いと思わなかったドラマがないかも。
と思ったけど、このドラマのEDは日本のアニメの歌の中国語版なのね。
碧