特撮であろうがドラマという生ものと二次元のアニメは当然別物であり、水と油くらいな存在だと私は考えていますが、それが漫画チックとなると意外とそうとも思えないと個人的には思います。
仮面ライダー1号2号の頃より漫画チックな性格の登場人物なんかはたくさんありました。
この仮面ライダーギーツは私の感覚で言うと世界観はとてもアニメチックな作品だったと思います。
要するに私はあまり好きではない、苦手とする要素です。
だからこの作品の評価が低いかと問われれば、それは違っていて、たしかに苦手から第1クールも序盤に試聴するのを止めてしまいましたが、私が評価しているのはそんな苦手なアニメチックな世界観というよりは、
そのアニメチックな世界観を利用して仮面ライダーを何人も登場させて、いろんな人間の願いという見方によればエゴイズムだとか欲望にも捉えられるそれを通してそれぞれの信念を描き多数の仮面ライダーが登場するにも関わらずドラマを成立させているという点が凄いと思わされました。
主人公格の続投する仮面ライダーがいれば、退場する仮面ライダー、新たに現れる仮面ライダーに、再登場を果たす仮面ライダーもいて、この方式は世界観という舞台装置さえ用意すれば仮面ライダーの新たなテンプレとしても昇華できるのではないかと考えています。
要するに多数の登場人物によって逆にドラマの話題を事欠かず進行できるという点。
これが革新的なものではないかと思うのです。
個人的な苦手から星2つが本心ですが、他者に最近のお薦めを聞かれた際に好みは当然あるでしょうが面白い作品として挙げられるくらいな作品とういう印象なので星3つとさせていただきました。