シャークウィザード

仮面ライダーギーツのシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

仮面ライダーギーツ(2022年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

正直最初はあまりハマらなかった。
しかし主要な登場人物が出そろい、各キャラクター達の背景や世界観といった設定が明らかになるにつれてどんどんハマっていった。
序盤のゲームではぽっと出のライダー達に特に魅力も感じず、英寿が勝つのが何となく見えていたので。
だけど鈴木福くんさん演じるジーン、そして五十鈴大智が登場した辺りから面白く感じるようになっていった。
鈴木福くんさんがライダーに変身して戦い、生身で爆発に巻き込まれて怪我を負うシーン等目が離せなかった。
五十鈴大智はジャマト陣営に入ってから何もしてなくても面白く、何かしても面白いという独特過ぎるポジションについてからは目が離せなくなった。毎週OPで名前を見つける度、今週はどうなのかと想像を膨らませた。その想像の上を常に進んでいったわ…。
バッファにやられて退場。ジャマ神としてパラサイトゲーム、知恵の樹、まさかの改心、タイクーンを助ける、ジャマトに指示を出して戦う、本当に最後まで読めず面白いキャラでした。
人間とジャマトの共存を目指すというのが、主人公でもいいぐらいの夢だと思う。
英寿は最初から最後まで強かったので安心感があった。基本的に飄々として自信ある姿だけど、母さんと会ったり、家族に関する話が出たりといった時に柔らかい雰囲気に変わるのが印象的。
タイクーンは個人的にほぼ終盤まで刺さらなかったですね。主張のわりに行動が合ってないなという印象。でもブラックジェネラルに闇堕ちする辺りで良いなと思った。堕ちた演技が良い。
バッファは平成を思い出すような不器用さを感じた。全てのライダーを潰す、夢なんか持つから蹴落とし合うとか、その言葉の裏に優しさが隠れてるのが良い。新たな夢が美味い肉を食うというのも人の良さが出てる。
個人個人が叶えたい夢があって、それを運営が駆り立てるという構図が、次第に人々が叶えたい理想の世界を実現するために運営に立ち向かっていくという構図へ変わっていくの面白かった。