【きっと好きな大河ドラマはある】
大河ドラマなんていうと、多くの人は、ひとつやふたつ印象に残っているものがあるように思う。
僕は、子供の頃、両親が観ていたのをきっかけに一年間通して視聴した「黄金の日々」が今でも一番印象に残っている作品だ。
幼くて、歴史上の人物云々をよく知りもしなかったということもあるが、戦国時代の混乱にあって、時代に抗いながらも生きる道を見出そうとする人々の力をなんとなく感じ取っていたような気がするのだ。
市川染五郎さんは、その後、松本幸四郎さん、更に、松本白鴎さんと歌舞伎の由緒ある名跡を継ぎ、根津甚八さんと川谷拓三さんは亡くなってしまった。
僕は、特定の歴史上のよく知られた人物を違う角度から解釈して物語に仕立てた大河ドラマを嫌いとは言わないが、あまり焦点の当たらなかった人や、武士や幕末前後の中心人物とは異なる人にフォーカスした作品がもう少し増えればいいのにと思ってしまう。
大河ドラマを揶揄する人は多くいるけれども、僕は、様々な試みをしながら、続けることに意味があるように思う。
NHKはNHK+などネット配信とも連携して、僕としては視聴する機会が増えたので、頑張ってほしいと思っている。