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大河ドラマが生まれた日のmasatのレビュー・感想・評価

大河ドラマが生まれた日(2023年製作のドラマ)
2.9
グッドモーニング、大河ドラマ!
テレビが上陸して10年、いよいよ映画を侵食していく様子が、解りやすく、微笑ましく描かれていく。
TVドラマ黎明期の歓びが、映画没落へと繋がる皮肉なドラマと言えなくもない。

とは言え、激烈な瞬間はないにも関わらず、ここは外さない!と言うエピソードが要所要所で積み重ねられ、楽しい。

阿部サダヲ扮するプロデューサーが、サラリーマン然とし、局長にゴマスリながら、実は自分のやりたい事をきっちりと遺し、さらにメディアを開拓し、その成長性に貢献していたと言うのが、青春群像をより深く、何とも奥行きを与えている。その上に、その妻・倉科カナが作る大盛りお茶漬けの味が照らし出す“伴侶の条件”も、ニクイ演出であった。
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