前評判というかガリレオシリーズの考察に「実写版ガリレオはストーリー性のある劇場版よりも片手間で見られるドラマの方が面白い」とあったので若干期待しながら観た。感想としては劇場版と同じくらい。つまり、ガリレオシリーズにはハマろうと思っても自分はハマれなさそうだ。
テーマ曲「vs.〜知覚と快楽の螺旋〜」の挿入の仕方は、ドラマということもありこっちの方が上手い気がした。
湯川教授が推理や実験をする瞬間だけ、画面のインテリ度とお茶の間への難解度が格段に上がるの面白いな。そして、そんな難しいことをしても物語としての難しさに破綻がないのは凄い。
「あんな勤勉な科学者が科学を凶器に使うわけがない」と「容疑者Xの献身」でも同じような事を言っていたが、そんな人に殺意が湧ききった時、それを叶えられる"科学"が身の回りにある以上、それを使わざるを得ないと考えるのではないだろうか。また同じ事を考えた。
ガリレオシリーズなりの平和祈願に見えた。
