サンタフェ

一流シェフのファミリーレストラン シーズン1のサンタフェのレビュー・感想・評価

2.0
うわ〜めちゃくちゃ評価高くて期待してたのに全然ダメでした…!

作風としてはサクセッション系というか、海外ドラマで人気の罵詈雑言で口喧嘩し合う系の作品でした。

30分ドラマなんですが、その30分を耐えることのできないほど罵詈雑言のストレスが強く2話まで観て無念の脱落です。

私はサクセッションは大好きなんだけど、なんで本作はダメだったのかな〜と考えましたが、罵詈雑言の背景の違いなのかなと思いました。サクセッションは金持ちゆえに傍若無人になるとか、経営者あるある的なある種あのヤバさが仕事に繋がっているところがあるんですよね。なので笑いにできるというか。

でも本作のヤバさはシンプルに教養がないからであり、実際仕事も全然できない(主人公ではなく店の話)。Netflix映画のブルーズドを観た時も感じましたが、あぁいうコミュニケーション能力の低さって家庭環境の影響が凄く大きくて、で、そのコミュニケーション能力の低さゆえに色々と社会性に支障をきたすという貧困の循環みたいなものが非常にしんどいんですよね…。(ブルーズドのレビュー → https://filmarks.com/movies/99317/reviews/124924181)

口の悪さとかぶっきらぼうな振る舞いとかパワハラとかの持つ”面白さ”って、現実でも創作でもあくまで実は仕事ができるとか実はいいやつといかのエクスキューズにより成り立っていると思うんですよね。例えば映画のセッションとか。それがただ教養がないので口も悪ければ仕事もできませんとされるとしんどいというか。観てて辛くなっちゃうんですよね…。

例えば同じ罵詈雑言スタイルでも(作中でも回想されてましたが)これがそのまま有名店が舞台だったら、一流はこれくらいヤバいみたいなブラックユーモアとして見れたかもしれません。

あとは上記とは全然関係ないのと完全に個人的好みで申し訳ないんですけど、食べ物が全然美味しそうに見えなかったのが痛かったですね…。店メンバーは当然食べ物を粗末にするし、主人公も安物だからとパスタソースを食べずに捨てるのは私が料理人に一番やってほしくない行動でした。腐りかけの食材をルフィやゾロに美味しく料理して食わせるサンジを見習え。
サンタフェ

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