美味いって、感動。
開始3秒で只者じゃないと分かる、人生とレストランの崩壊と再生を描いた、至極のヒューマンドラマ。映画を含めても、生涯ベストに入るだろう。ぜひとも総集編にして映画館で上映して頂きたい。多くの人にこの作品を知って欲しい。第75回エミー賞最多10冠を記録した本作｢一流シェフのファミリーレストラン(原題:The Bear)｣は、その栄光に相応しく、開いた口が塞がらないとはまさにこのことだと、このドラマを見て体感した。
放たれるfuckやsitは数しれず、叫び声と怒鳴り声も鳴り止まない。ギクシャクした空気と関係性は胸が痛くなるほどドギツく、とてもフィクションには思えなかった。7話の衝撃は何十年も忘れられないだろう。カットなし、超長回しで映し出される壊れかけのキッチン。リアリティ溢れるという言葉では収まらない、圧巻の20分間。今後、このドラマを超えるドラマが現れるとしたら、それは間違いなくこのドラマの続編だろう。もう、今年は星5付けれないかも。
