なみつ

エルピス—希望、あるいは災い—のなみつのレビュー・感想・評価

3.7
テーマも脚本もキャストもなにもかもすごくて期待しすぎてしまった。
フィクションの中のできごとのようなことたちは実際にあるんだと、それだけでも見る価値はあると思うんだが、
一気見したせいか、長澤まさみさん演じる浅川恵那がどうにもよくわからなくて。動機こそ不純だったけどゴードンの実直さ、鈴木亮平さんの怖いほどの上昇志向の前には、長澤さんはいったい何がしたいのか、何にそんなに追いつめられているのか。急に真剣になったりかと思えば離れたり。何かを代弁してくれているようで、でも内容は上滑りしていくばかりで心に響かなかった。「私たち」って誰なんだ。でも実際人間はそんなものなのかも。

ミステリが主題ではないので、どんでん返しというほどではなく。
搾取したりされたり、守られたり、どちらにしても流されて生きるしかないんだろうかという無力感でした。


村井さん、近くにいたらぜったいやだけど好きでした。
鈴木亮平さんはいつもながら完璧。
筒井真理子さんも安定感がすごい。綺麗すぎるし。
松本さん、良い人すぎて最終回は泣いてしもうたよ。
なみつ

なみつ