ソウ

エルピス—希望、あるいは災い—のソウのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

牛丼を美味そうに食べて満面の笑みを浮かべる2人に号泣😭家具が増えてるとか、何を食べてるかとかで登場人物のメンタルが今どうなってるのかを表現するって細すぎるけどめちゃめちゃリアル!!細部まで抜きがない!!!

権力に潰されてきた弱者を救う物語でもあり、その過程で2人が鬱と戦う闘病の物語でもある。構成が綺麗すぎる。。。

ずっと挫折の話なのに物凄く揺さぶられるものがあるのは、全員が成長し強くなっていっていることと、それが芯が強固になっていくということではなくて、権力に負けて諦めもするし先週と全く違う行動を取ったり紆余曲折の末に変わっていく
っていう所なんだよきっと!複雑すぎるから凝視していないと置いてかれそう

しかし、戦う側のもつ武器の強さと危険性にもフラットに、批評的に描いていて容赦がないし、善悪の二元論で片付けようとしない誠実さも素晴らしかった。

権力と戦うという物語であるため、その大きすぎる相手の全貌がわからないという。
ニュース8に抜擢される(立場が生まれる)ことも、解雇されるのも、誰かの策略であるのは確かではあるけれどそれが誰かわからない。
戦えば戦うほど相手が如何に巨大であるかを思い知らされるし、その全貌は最後まで不明っていう。視覚的情報では悪役がわからないなんて今まで見たことがないって!!!

だからこそ、斎藤(鈴木亮平)が権力にとても近い(相手の大きさを2人よりも深く理解している)
からこその戦い方があるっていう。最終話の語りが凄すぎた。悪役なのかな?とか思ってた俺バカだったわ!!!

このドラマを制作し、放送するまで持ってくるのにどれだけの人間が戦ってきたのだろうかと考えると胸が熱くなる!これはぜったいに歴史に残る傑作だ!!!!!俺にとっての希望は、こんな傑作がまだまだ世の中には眠っているということかもしれない
ソウ

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