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ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟のABBAッキオのレビュー・感想・評価

4.0
 1989年TBS製作の単発長篇ドラマ。初代ウルトラマン製作の背景を、実相寺昭雄執筆の小説を原作にドラマ化したもの。ウルトラマンをつくり出したTBSによる記念的作品とあって相当力が入っている。仮名で登場する人物が多いが誰が誰かはほぼ明らか。西村晃演じる円谷英二が実名で登場するのはリスペクト故か。三上博史演じる主人公と、南果歩演じるスクリプターの恋が背景になっている。メインは実相寺監督作のシーボーズ、スカイドンの製作をめぐる熱意と対立。話はハッピーエンドで終わっており、ウルトラマン制作時の明るい雰囲気を描くものとしては良作だと思う。
 DVDでは付録で15年ほど後の関係者インタビューが入っているが、あくまで本作は実相寺のフィクションであり、当時の現場の回顧ではないと強調されていた。
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