アラバン

GCHQ:英国サイバー諜報局のアラバンのレビュー・感想・評価

4.2
ザ・キャプチャーもかなりのもんだったが、これは相当に踏み込んだ内容。近未来に起こりうると云うよりもほぼ現在進行形。
フェイク映像やSNSを使った認知戦を具体的に描く必見の英国ドラマ。

ここまで精緻なフェイクや組織的なデマは、素人が見抜くのはまず無理なので、共産主義国家の戦略の第一段階である「何を信用していいのかわからない社会を作る」はすでに世界中で出来上がっているのでは。

また、多様性も、分断、暴動を引き起こす絶好のターゲットになる。
差別を煽り、仕込み暴動を仕掛けて本格的な暴動にもっていくやり口は、東西問わずもはや常套手段に思える。


フェイクを見抜くのは難しいとは言え、怒りや正義感に訴える情報は要注意。

シンプルな善悪二元論に怒りの感情を引き起こすナラティブを加えて、見る側を意図した方向に誘導するやり方は、やはり効果絶大なので、まずは脊髄反射的な正義感を抑えることが大切かと。


シーズン2はいつ?
アラバン

アラバン