相原

GCHQ:英国サイバー諜報局の相原のレビュー・感想・評価

4.8
「相手がこちらの次の手をすでに読んでいたら?」「その次の手は、相手によって選ばされたものだったら?」ということがまさに起きていた。敵の手口がとにかく上手く、すごくリアルで、頭が良い。
主人公たちと同じように、こちらも展開が読めず踊らされるし、途中で踊らされていると分かったとしても、そうするしか選択肢はない、という状況にさせられるのがえげつない。
ドラマ内で出てくるフェイク映像にSNSをめちゃくちゃ有効に使われて、身近で起きてもおかしくないことにゾッとした。
また、相手の戦術である「イギリス政府に市民が疑念を持つようにする」「戦争時、アメリカなどの他の国からの助けがないようにするために、孤立させる」というのをするために、一つ一つの攻撃が致命傷になるように、イギリスの対策のための行動が全て相手の手のひらの上というのが本当に鮮やかで面白かった。
原題の「The Undeclared War(宣戦布告なき戦争)」というのが、とても合っていてなるほどと思った。
主人公たちのコード確認やハッキングの様子を、たとえた映像(引き出しを探ったり、本を一つずつ確かめたり)で表現していたのが上手かった。
展開が面白くて一気に観てしまった。シーズン2が作られてほしい。絶対観る。
相原

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