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シスターズのwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

シスターズ(2022年製作のドラマ)
3.5
8月7日視聴開始。Netflixにて全12話。
大好きなナム・ジヒョンのドラマを久し振りに。1話からものすごい情報量でしかも面白くて大満足。
「凍てついた愛」の執念と行動力で真実を暴く母カン・イナの中の人に再会できたと喜んでいたのに何と!?
2話以降も意表を突く展開に夢中。「復讐のカルテット」や「皇后の品格」を見ていたときの気分に似ているけど、あれほど行き当りばったりじゃないぶんじっくり味わえる(→と思っていたら酷いドンデン返しの連続に呆れるときも)。
キャストもとても好み。長女キム・ゴウンは個性派美女って感じでキャラも魅力的でずっと見ていたい。次女ナム・ジヒョンは自分の娘にしたいような真っ直ぐでしっかりした子、否、爆弾低気圧娘すぎるか。三女パク・ジフは見た目ペク・ジニだけど演技は遥かに巧い。「凍てついた愛」のときもダヒを好演して視聴者をミスリードしてくれた。パク・ジェサンの妻サンア役のオム・ジウォン、ドラマでは初めてなんだけどイイ。怪演もとい快演。写真よりも演技してるほうが色気と愛嬌があってステキな女優。最高のホステスになれそう。誰かに似てるのに思い出せない。「偽りの雫」のギョンジュ? 森田望智の雰囲気?
サンアの兄サンウが立川志らく師匠だったのにはビックリ。

後半から終盤、このドラマの見方がわからなくなった。莫大な裏金の横領事件とベトナム戦争の闇を描く重厚な社会派サスペンス、青い蘭をシンボルとした知的ミステリー、呪われたウォル家とインジュを始めとした三姉妹の若草物語、これらが絡み合って途中までは見応え充分、結末への期待感大だったのに、あまりに細部の整合性・連続性を無視した荒唐無稽の展開に感情移入できなくなったのが残念。悪事が暴かれる何箇所かのシーンのプチカタルシスが救い。豪華な舞台装置(海外ロケや植物や邸宅や目の保養になった)と素晴らしいキャストのお蔭でさいごまで見届けることができたけれど、虚仮威しというか意味ありげに大風呂敷を広げたのに結局まがい物を見せられた感。スコアをつけにくい作品。8月12日視聴完了。
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