第一回が冨永愛さんの吉宗×Hey! Say! JUMP中島裕翔さんの水野だったのは大正解で、うわーっ！吉宗かっけーーっ！水野かわえぇーーっ！大奥すげーーっ！と大興奮し、第二回を楽しみにしていたら重く悲しい家光編になりまんまとやられたな〜と思いましたが結局最後までずっと夢中になって観てました(家光編からスタートしてたら挫折していたかもしれない)。もう何もかもが良すぎて良すぎて、毎週毎週観終わりたくない気持ちと闘っていた。
わたしは原作未読なので今作が人生初大奥だったのですが、この設定本当にすごいな。『大奥』の徳川の女たちの苦しみと現代の女の苦しみは同じであり、彼女たちの歩みがわたしたちのエンパワメントになる。しかしただでさえ重い将軍の職が、女としての苦しみと合わさった途端に地獄の業になるのが本当につらく、家光も綱吉も可哀想すぎて毎週ボロボロに泣いてた。一方吉宗編はずっとさっぱりと、カラッとしているんだよな。彼女の気質もあるが、三女であり、親にドス黒い呪いをかけられる立場じゃなかったことも功を奏していると思うのだけれど、そんな彼女のいちばん近くにいた久通がまた別のタイプの"呪い"を一身に引き受けていたことが明らかになる最終回、さすがに震えました。
しかしみなすばらしい演技だったけれど、特に仲里依紗さんの綱吉は圧巻。ヒリヒリを通り越し、皮膚から内臓までドロドロに崩れてしまうほどの痛みがまっすぐに伝わってきた。
以下は普通にこの世への不満だが、マジで女を"産む機会"とみなす人間、女を"家"に閉じ込めようとする人間、女は男より劣っている(??????)とか言ってしまう人間などは全員赤面疱瘡にかかって苦しめばいいと心から思うし、ぶっちゃけ男が女の4分の1になった"女だけの社会"をうらやましくも思う。が、憎むべきは男ではなく政治であるということはわかっているしそこは間違えないようにしなくては、と普段から気を付けている、けどいくらなんでもキモすぎる考え方の男性(特に政治家)が多すぎるので無理だろ！！って毎日なってます！！NHKのドラマ班が女たちをエンパワーする作品をたくさん送り出してくれるのはありがたいんですが、報道のほうもうちょっと直接的に政治に抵抗してくれませんかね？？？お願いしますよ
