うりぼう

ガラパゴスのうりぼうのネタバレレビュー・内容・結末

ガラパゴス(2023年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

NHKBSP特集ドラマ

田川刑事自体が、警察の中のガラパゴス。自分の体を壊してまで、警察に尽くすのは、ちょっと違う。後輩の木幡、もう手帳は使わずiPad。田川の汚い字の手帳と対照的。でも、上地を落とす時は、画像と定文の唄う動画を使いこなす田川でありました。

日本企業は世界に遅れ、生産性を上げる力がなく、人件費を削ることで生き残りを図る。それは、働く者の力を削ぎ、蛸が自分の足を食べるようなもの。社会の活力は失われ、不安定と化する。

悪役の鳥居、警察の対応を熟知し、方法、対応を指南する。組織に裏切られた父の恨み、自分は利用する側に回ることだけを求める。その中に仕事の意味を見失う。伊藤英明さんには、珍しい役、ちょっと消化不良か。

木幡役の桜庭みなみさん、織田さん相手に抑えた感じてバランスを取り、よかった。沖縄の海で社会の不合理を訴えるシーン、化粧バッチリに少し違和感。

死体役の満島君、真面目で仲間想いの儲け役、でも、ネットに書き込みで告発は、少し違うのでは。

最後に田川が、裁判で被告の証人となり、動機を否定し、真相を訴えるが、その結果の回収がなく中途半端で残念。

織田の奥さん役の戸田菜穂さん、最近、よく観る。いい脇役です。
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