結構話題になっていて、原作も映画も好きだったので見てみた。内容はかなり異なっていて、寄生獣の設定を韓国映画に上手くローカライズされていた。
原作同様、宇宙から寄生獣が飛来するシーンから始まる。スーパーでバイトをしていたスインは狂ったお客に逆恨みされ刺されたが、寄生獣に侵された事で一命を取り留めた。本作は彼女と、家族を寄生獣に奪われたチンピラのガンウを主軸に話が展開する。
そして他にも、対寄生獣の警察組織グレイが存在する。寄生獣はキリスト教の宗派を偽って組織化しており、それを追うグレイと、スイン達の三つ巴の様相を呈してくる。グレイの散弾銃を使った戦い方がゲームテイストで描かれていてかなり迫力があった。また、寄生獣同士の戦闘シーンもぐにゃぐにゃと動く触手が上手く利用されていて楽しめたが、原作にあったミギーの知略的な展開は無く表面的なアクションに終始していた。
ドラマ自体も原作の設定だけを上手く借りて作っているという感じで、寄生獣の存在を通して人間や環境問題などの深いテーマが浮き彫りになるという魅力が消えてしまっていたのが残念。ただ、最後のシーンが激アツで、シーズン2があるなら見ちゃうかも。
