ノラネコの呑んで観るシネマ

寄生獣 -ザ・グレイ-のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

寄生獣 -ザ・グレイ-(2022年製作のドラマ)
4.7
Netflix完走。
むっちゃ面白い。
6話あっという間に終わる。
寄生獣は実写映像と親和性が高く、山崎貴の映画版もよく出来ていたが、スピンオフ的な作りのこっちも期待以上の仕上がり。
さすがは天才ヨン・サンホだ。
一つ一つの要素は岩明均の原作とほぼ同じで、キャラクターもイメージがリンクする。
しかし組み立て方を全く変えることで、どこから見ても寄生獣なんだが新しい作品を生み出している。
主人公が寄生獣と共生してるのは同じだが、こっちは右手ではなく顔の右半分と中途半端に脳の一部を奪われたチョン・スインと言う女性。
そのため、ハイジと名付けられた寄生獣が覚醒してると、人間の脳は眠ってしまい、お互い直接コミュニケーションを取れない。
この設定をうまく使って周りの人間を巻き込み、人は誰かと共に生きてゆくと言う全体テーマを導き出している。
映画版から9年が経っているので、VFXはさらにブラッシュアップされ、寄生獣同士のバトルは迫力満点。
まさかのラストはもうゾクゾクしてしまったが、これシーズン2期待してもいいのですかね。
ヨン・サンホが脚本を担当すると言う、「ガス人間第一号」のリメイクドラマも楽しみだ。