コネクトのKajiのネタバレレビュー・内容・結末

うーん、シナリオがもう少し洗練されてればもっともっと面白くなったかな。と、惜しく思う。


売れっ子キャストand三池監督作ってことで、話題性はあった。
三池監督の痛点と美的センスが同位した画面は独特の密度があって、痛々しい場面に強烈な引力がある。

ただ、死体をアートにするっていう肝心なところが響いて来ず画面作りのためだけの設定に思えたし、眼球の移植でビジョンが見え出してトリガーが自作曲になるなら、コギョンピョのほうでもヘイン君のビジョンが観えるんじゃないかとか、けっこう色々思った。

設定やデティールの目が荒くて俳優のキャラクター造形力が活かされていないように思う。演技力がある人たちなので。
言い方変えるともっと魅力的に撮れたなって思う。
コギョンピョとチョンヘインは真面目に役に取り組む俳優だし、ベテランのキムレハやヤンドングンは独特のセリフ回しがあるのにどこか平板でもったいない。
チョボクレやキムヘジュンも個性と実力を併せ持った人。誰もが韓ドラ韓国映画で活躍している。
私が感じた「粗」は俳優への敬意が薄いところが見えたからなのかな、と思った。