カミワザ

エンジェルフライト 国際霊柩送還士のカミワザのレビュー・感想・評価

4.2
Amazon Prime オリジナル。
佐々涼子 原作をドラマ化。

外国で逝去された邦人、又は日本国内で逝去された外国人のご遺体を遺族の元へ送り届けるという、実在する国際霊柩送還士の仕事を基とした物語。
テーマ的には、日本の納棺士を描いた『おくりびと』に通ずる部分があるが、本作の国境を越え、遺体を国内外へ搬送する仕事は、規模もスケールもエンタメ向き。

エンジェルハース社長の那美(米倉涼子)は、誰よりも強い想いでこの仕事に臨み、遺族が故人と最期のお別れをきちんとできるようにと奮闘する。
仲間であるエンジェルハースの個性的なメンバーも、仕事に真摯に向き合うその姿勢と、チームワークに刺さるんです。
それらの背景で、那美の仕事への信念を紐解く物語や、新入社員の凛子と母親との確執といったサイドストーリーも展開していきます。

そして、故人と遺族の絆や愛情の物語は、一話完結の形のすべてのお話に挿入されていて、激しく心を揺さぶられる。
さらに、米倉涼子の美しい涙にもつられてしまうので、涙なしでは観られない程。

と描いている反面、遺体を巡るドタバタ劇など、感動一辺倒ではないちょっとした外しが効いているのも面白い。

個人的に、変化に富んだ3話と最終話がお気に入り。
何よりも、本作での米倉涼子の美しく、存在感の抜群の演技は流石でした。
シーズン2期待しています。
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