このドラマの素晴らしいのはすべて人の死から始まること。
その死が始まりであり、そこから物語は始まります。
古沢良太さんの脚本とあって、明るく楽しいところもありますが、なにより人の死ということが主題であるため、色々考えさせれます。
今回は国際霊柩送還士という聞き慣れない職業が舞台ですが、出演される役者さんもいい味を出しています。
口は悪いが、実は人情味のエンジェルハートの社長を演じる米倉涼子さん。
髪もバッサリ短くして、姉御肌の演技が素晴らしい。
そして、新入社員役の松本穂香さん。あまり表情や感情には出しませんが、その可愛い顔からは想像もつかない精神力の強さももっているなど、このドラマの光と影を描写していると思います。
このドラマは松本穂香さんいなければ成り立ちませんくらい立派です。
他には、なぜか広島弁も目立つ遠藤憲一さん、遺体措置のスペシャリスト城田優さんなど周りにのメンバーもドラマを盛り上げてくれます。
エピソードごとに物語は完結しますが、サイドストーリーとして米倉涼子さんと松本穂香さんの話が続いてきます。正直各回が素晴らしすぎて涙なくしては見られません。3話の食堂のおばちゃんはちょっと涙止まりませんでいた。
今回は動画配信用のドラマということもあり、一部役者さんについては、演技のなんのかる方もいて(それもいい味出しているのですが)少し残念でした。
それを割いても、いいドラマだと思います。
希望としては映画にしてほしい!
それくらいいい作品です。