ヘイヘイ

エンジェルフライト 国際霊柩送還士のヘイヘイのレビュー・感想・評価

4.8
ううぅ🥺、もう1話目からやばい。
今日娘の幼稚園入園式の前に観始めてしまい、ドラマに出てくるご遺族と自分の家族を重ねてしまったから、なおさら胸にくる。

“国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩送還士の実話を基にした“一話完結”の感涙のヒューマンドラマ”

正直、登場人物を死なせることで感動させようとする押し付け系は苦手、というか嫌いです。特に余命系のやつ。。

(そういう意味では、クドカンの『俺の家の話』は、”人が死ぬこと”以外でじーんとさせられてしまった稀有な作品、こっちも大好きです。)

と、結構身構えたのですが、残された家族の想いや無念さに感情移入させられ、毎話心がギュッとなりながら、涙出そうになりながら観ました。(実際に溢れた。)

人の死を描いた作品、かつ人体損壊等の描写が多いのでキツめに感じる人もいるかと。
でも、そこを妥協しないからこそ、伝わるものがちゃんとありました。

あと、自分も新卒で航空関係の仕事を5年やっていて。IATAディプロマという国際航空貨物の輸送に関する資格も取ったのですが、その勉強の時に”ご遺体(Remains)”に関する項目も確かにあったなぁと、ちょっと懐かしかったり。テトリスみたいに積めばっていうのワロタ、ULDコンテナの中は本当にそんな感じでギッシリ埋められてます!

全然普段は気にもしてないのだけれど、こういう職業があって社会に貢献されてる方がいるんだなぁ、と知れたことで、自分も何か頑張ってみよう!って気持ちになります。

以上、1話完結で6話なので、おすすめです。
でも、なんかタイトルがなんかそんな面白そう!ってならないのがちょっと残念。
ジャケットもテンプレな日本ドラマみたいな感じで損してます、、

そして、最後に。
自分がこれから仕事する上で心がけていこう、と思った台詞を忘れないために残しておきます。

“この仕事はね、やってあげてるんじゃない。やらせてもらってるんだってね。
そう思ってやってれば、いつか相手にも伝わる。慌てることないよ。”
(2話より)

そうなんですよね、
”〜してあげたのに”って言葉の次には必ず恨み節が続いてきてしまう。これって建設的じゃないよなぁと。職務上は常にプロフェッショナルでいなければいけないよなぁと。
(でも、ついつい言っちゃうよなぁ…)


劇中最後の台詞も大切にしたいなぁと。
※本編内容に触れるので観た人だけどうぞ。





















“私は思います。
死とは、星座のようなものではないかと。
無数に散らばる星々は失った人との思い出の数々。

それを私たちはひとつひとつ繋ぎ合わせて、星座という物語を作る。それは無理矢理繋いだ自分たちに都合のいい物語かもしれない。
だけど、遺された人々はそうやって決着をつけ、また歩き出すのです。

逝ってしまった大切な人の物語を胸にしまって。”
(最終話より)
ヘイヘイ

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