私は無知すぎた。
当時ニュースで聞いた気がする言葉のあれこれの意味を知ろうともせず、あの時の状況、原発の仕組みすらも知らないままに今日まで来てしまっていた事をとても恥ずかしく思った。
当時私は一体何をみていたのか？自分が住む北海道にも泊原発があるのに。
ウラン1グラムで石炭3トンに匹敵、300万倍のエネルギー。
この夢のようなエネルギーが引き起こす惨状を見た今恐ろしくて仕方ない。
現場で作業にあたっていた方々達〈以外〉の人間の無能ぶり。
古さんが若い所員にかけた〝若いモンはこれからの復興に力そそいでくれ〟って言葉が響いた。
たくさんの方々が仲間を思って現場にとどまったその気持ちや仕事に対する責任感、意識の高さ、思考を止めない事、決死でその場を離れなかった方々に敬意しかない。
今だに核燃料は人を寄せ付けず生きている事が大変重い。
とんでもない作品を見た。
