にゃあまん

THE DAYSのにゃあまんのレビュー・感想・評価

THE DAYS(2023年製作のドラマ)
4.8
この作品は日本人は当然全世界の方々に観て貰いたい

2011年2月、娘と新車購入でディーラーへ行き契約して納車遅れになりました。

本当は3月に納車だったのですが東日本大震災で5月まで延びました。

元々小学校から高校卒業まで仙台に居ましたから仕方ないと思ってました。

Netflixだからドラマ化出来たのかも知れません。

昭和の三船敏郎、高倉健
平成の役所広司。

役所広司ならではの作品。

日本人が経験した事のないメルトダウン。

先人ではスリーマイル島、チェルノブイリと有りましたが他人事だったのですかね。

この時は政治経験値が0の民○党だったの不測の事態は・・

この事が後の自○党長期政権に繋がるのです。

当時、菅○人首相と東電でこの様な暑い熱い駆け引きがあったのかは不明です。

宮城県沖大地震は経験しましたが東日本大震災から比べたら・・
でしょう。
あの縦揺れの恐怖は今でも体が覚えてますね。
妹、弟を差し置いてテーブルの下に隠れた最低のアニキでした。www

その話をしたら人間の本能、反応なのだから仕方無いことですよ、と云われて安心、納得しました。

Instagram、SNSなどでリア充とか訳の分からない承認欲求している輩にはこの様な陰ながら支えている人がいるから自分が幸せなのであると観て思って貰いたい。

今があるのもこの時の犠牲者あっての事なのです。

Fukushima50の濃縮版とでも言いましょうか。
現場での常に起こるトラブルと緊張感がひしひしと伝わってきます。

当時の未熟なリーダーシップと平和ボケした国民への警鐘と復習。

自○党ならどうだったのですかね。

スリーマイル島、チェルノブイリ以来の原発事故がまさか日本で起きるなんて誰もが想像出来なかった。

トップダウンの無茶振りはえげつない、死を覚悟するミッション。

グダグダの記者会見、歯切れが悪く現場の事を把握してないトップとの温度差。

原子炉建屋へ赴くメンバーを決めるシーンはどちらの立場でも嫌ですよね。

ここで普段の信頼関係が発揮されるのです。

無ければダチョウ倶楽部のどうぞどうぞで終わる。

この当時の総理大臣の福島第一原発への視察、訪問?で副社長から本部長への丸投げって。

1人のワガママは末端何千人、何万人の犠牲で成り立っている。

単なるバカはこれが分からない。

本部長が総理大臣への決死隊の任務をプレゼン。

言霊が総理に伝わった瞬間。

総理が去った後、近隣住民が避難完了してベント開始。

生きて帰れない決死隊。

どんな、気持ちで赴いたのか。

当時、福島の安積に勤務していた同期の車のエンジンルームから放射線物質が検出されていた事を思い出しました。
出勤したら計測器で計ってから仕事するを繰り返してたのですが蓄積した物がエンジンルームに居たのでしょうかね。


ベント解放、古さん大杉さんベテランを嘗めるなよ❗

よしてください。
仕事です。

AO弁を開けに向かう二班。
弁を開けられたら死んでも構いません。
そこまで窮地に追い込まれた状況での任務、仕事なのですが。

意気込みとか任務遂行能力とか言ってる場合ではない。
自分の命に危険が及ぶのであれば直ぐ様逃げるのが懸命。

私事、台風19号直撃後周辺の状況が分からず停電
断水の中家族を残して出勤してくれと命令した上司。

上司とはただ命令しているだけでは成り立ちません。
労いの言葉とプレゼン力
リーダーシップが無いとその時は凌げても後々ね・・


仕事って命まで掛ける意味はあるのですか?

日本人はとかく美談として失った人を讃えますが遺族からしたらたまったものてはありません。

全体主義の日本に居ると個人主義の思いがある人まで改め直すみたいな傾向がある日本。

二人ともよく洗って下さい。

むしろ、死亡宣告。

こういう事態では慕ってくれる先輩、後輩が居るか居ないかの世界。

事実の基づく物語。
だとしたら余りにも・・

兎に角戻れ。
メルトダウンまでのカウントダウン。 

国に忖度して亡くなった、被害に遭った人は正に犬死状態。

第二次世界大戦化の日本の思想を未だ継承している日本はおかしい。
もっと個人主義に傾倒しないと。

と、芯を食った話をしてしまいました。

数少ないしなければ行けない任務に命懸けで向かった人が居たからこそ最悪にならなかったと感謝しながら観なければ行けません。

本部長の知識がSR弁を開ける為に車のバッテリー十台集めて120ボルトを生み出すアイデア。

遠藤憲一と石田ゆり子演じる夫婦が4号機内で行方不明になった息子の安否を気にする様がリアルで何もしてあげられない親の気持ちが画面越しにひしひしと伝わってきます。

国と民間との温度差。

この東日本大震災でどれだけの悲しみ、絶望を味わった方々がいるかと思うと絶句しかありません。

ひたすら家族の安否を、生きていると信じて何も出来ない自分の歯痒さにリアクションすら出来ない。

2ちゃんねるで間違った噂を拡散されてしまう家族。

こういうSNSに正確さ、警察でもない、他の司法でも無い者が噂話程度で実名を晒されて苦しんでいる。

匿名で調査隊名乗って正義面している糞野郎どもはどうせニートで引きこもりの苦労を知らない最低な輩。


男闘呼組の高橋和也演ずる自衛隊隊員の目だけで演ずる姿素晴らしい。

Netflixだから出来る配役とテーマ。

現場ではナンバーツーが一番ツラいのです。
トップの意向と部下の考えの板挟みで巧く回す事を考慮しなければいけない。
しかも、テンション下げても行けない、逆に上げ過ぎても行けないリーダーシップを問われる。

役所広司と光石研の演技合戦。
引き込まれます。
第七話の退っ引きならない状況。

悪いなお前ら、一緒に死んでくれるか?
戦国時代の武将の台詞?

Netflixは総理官邸まで再現するの?凄過ぎませんか。

撤退の時に自分だったら若手にあの様事を言えるのか?

自ら逃げてしまうのではないのだろうか?
命と名誉。

生きるべきか死ぬべきか?

正にシェイクスピア。


作業に戻る前にこれだけはやらせて下さい。
家族に一言。

みんな、同じ行動へ移る。

色々な形の家族。

でも失ったら。

何を言っているんだ、死んだら許さない!

泣くね。

普段、何も言わない、リアクション無い、有り難みすら感じない様な家族から本気のメッセージメール。


俺たちは死ぬ為に残っている訳ではない。
やることがあるから残っている。

リーダーとしての名言。

でんでん演じる新木誠二の粋な行動。

絶望の中での決死隊。

4号機で亡くなった桐原光希の家族。
生きている事を信じて信じての・・
この災害でこの様な悲劇が数えきれないくらい起きたのは事実。
決して忘れては行けない事故です。

負の遺産。
負の精算。

吉田昌郎所長の最後の仕事、後世に伝える事。
にゃあまん

にゃあまん