すさまじいドラマだった。ほぼ、事実に即している、とのこと。改めて、福島原発事故を思い出した。
もし、4基の原子炉の暴走が止まらず、格納容器が破裂すると、福島どころか、東京にも住めなくなっていた。ギリギリのところで、何故かそれが避けられた、とのことで、ゾッとした。
放射線量が急激に上昇した中で、命の危険を冒して、吉田所長の下で、所員達が、原子炉の温度を下げようと奮闘する様は、結果が分かっているとは言え、かなりのサスペンスだった。
吉田所長の行いが本当に素晴らしかった。次々と事態が悪くなっていくにも関わらず、所員達を怒鳴りつけず、命を案じる所。総理を初めとする官邸の無理解にも、東京電力本店の押しつけにもおもねることなく、現場の判断を通そうとする所が、さすがだった。また、吉田所長を演じたのは、役所広司だから、貫禄を持って演じられたのだと思い、日本を代表とする役者だと思った。
その後で映画版の「fukushima50」も観たが、こちらは、どちらかと言うと、エンタメ的要素が強く、この「the days」の方が、後世にこの事実を伝えて行くんだ、という意気込みが感じられた。
ただ、8話、7時間ちょっとあり、ほぼ続けて観たので、結構しんどかった。しかし、観とくべき作品かと思う(2023.7.23)。
