被害者や遺族ら傷付いた関係者のことを考えると、作品が作られるたびエンターテイメントとして消費され、傷をほじくり返される思いではないか、と考えずにはいられない。
でもこの作品のお陰で当時のことを知らなかった私にもこの事件が単なる連続殺人事件ではなかったという事が分かった(事実と異なる部分もあるようだし全て分かったつもりではない)。
両親の不仲・性倒錯・アルコール依存・人種差別や職務怠慢等…今でも身近に存在している問題ひとつひとつが、背景であり、事態悪化の原因であった、それが伝わってくる内容だった。良い方向に導いてあげられなかったダーマー側の親族も本当に気の毒だったと思う。
ダーマー役エバン・ピーターズの体当たり演技と名前が分かんないけどクリストファー・J・スカーヴァーの人もニーシー・ナッシュも良い。
回想というか、断片的に時系列を行ったり来たりするので少し観づらい感あり。
この後対談も観てみる。
