このレビューはネタバレを含みます
前半こそ、ジェフの予想できない行動に頭を抱えたくなってた。生首にキスとか血を飲むとか。肉を食べるとか。
でもだんだん、悪意はなかったんだろうな、自分でも止められなかったんだろうなって感じられてどうしても彼に対して情がうつってしまった。
刑務所での奇行とかもだけど、ジェフは自分を見てほしいっていう要求がずっとあるんだろうな。すごく愛情に飢えてたんだろうと感じた。だから刑務所での奇行は、みててつらかった。
ジェフの役の人、本当にすごい演技だな。ジェフを憎みきれなかったよ。隣人へのサンドウィッチは本心を読みきれなくてドキドキした。お父さんのライオネル役の人もよかった。ジェフがこうなった原因が自分かもしれないっていう時の突き放しっぷり。こりゃ最低の父親だジェフかわいそうって思えたからこそ、ライオネルが自分のせいだと受け入れた時には感動して涙が出た。ジェフの死に顔見た時もリアルな振る舞いだったな。ジェフの死って、あれ誘導だったの?刑務官は意識的に場所を離れたようにみえたけど。ジェフも気づいてたようなみせかただった。警察サイドにはもやもやする。
ジェフは、トニーとはいい感じだったのに信じきれなかったんだろうな。人の愛情を信じられるような育ちをすればこんなことにならなかったんじゃないか、ジェフが普通に生きられる道もあったんじゃないかと考えてしまう。しかしリアルのジェフも顔がいいなあ。