【第75回エミー賞 リミテッド・シリーズ部門作品賞ノミネート】
良くも悪くも話題になっていたドラマをようやく完走。エミー賞ではリミテッド・シリーズ部門作品賞をはじめ複数ノミネート、ダーマーを演じたエヴァン・ピーターズは主演男優賞を有力視されている。
すさまじい作品。エヴァン・ピーターズの演技が凄すぎる。完全にダーマーになりきった演技。
隣人女性の「なぜ加害者側の話をしたがるの!?」という言葉が心に残る。
ダーマーの手口の悪辣さは深刻で、息子を間違った方向に導き逮捕後は本まで出してしまった父親が最悪。悪気なくそれらの行動をとってしまう父親を演じたリチャード・ジェンキンスも名演。
世界が忘れても被害者家族は決して忘れることはできない。被害者遺族からしたら嫌な作品だとは思うが、後半はトラウマに悩まされる隣人や被害者を丁寧に描いていると思う。