【超絶寂しがり屋のシリアルキラー】
1978年から1991年にかけて、オハイオ州やウィスコンシン州で黒人11人、白人3人、アジア人、アメリカ先住民、ヒスパニック各1人、計17人の青少年を殺害し、屍姦、死体損壊などの凶行を繰り返したとされる、実在したシリアルキラー＝ミルウォーキーの食人鬼ことジェフリー・ダーマーの全容に迫るドラマ。
主演エヴァン・ピーターズの憑依っぷりが見事。
ジェフリー自身の人生だけでなく、残虐非道な犯行が10年以上に渡り見過ごされてきた、当時のアメリカ社会の闇にも焦点を当てた社会派ドラマの側面も持ち合わせ、彼を取り巻く人物たちの視点を交え、あらゆる角度から深掘りされた内容になっている。
1話約50分〜60分×10話、大ボリュームの見応え。
連続殺人鬼の心理を理解したいとは思わないけど、興味はあって、そういった意味では彼がなぜ凶行に及んだのかを垣間見ることができた気がする。ちょっと意外だったのは、ジェフの犯行手口や人間性。通常、サイコパスなら少しでも事が拗れるのを避け、面倒な相手は手っ取り早く始末しそうなところ、彼の場合一切家族には手を出さないし、勢いで相手に襲い掛かることもない。至って静かな人物だったということ。
ですがやはり、悪魔のような所業に対する神の怒りによって下された鉄槌は、壮絶なものでした。
ジェフが隣人に渡した、サンドイッチの具は何…
