いのしん

ノンレムの窓 2022・秋のいのしんのレビュー・感想・評価

ノンレムの窓 2022・秋(2022年製作のドラマ)
3.2
バカリズム版「世にも奇妙な物語」。少し期待したが、どの作品もイマイチ。「世にも奇妙な物語」の方が面白い当たり作品が多い気がする。バカリズムならもっと面白い脚本書けるはずなのになあ。
●未来から来た男
タイムリープで3年先の未来から来た男(窪田正孝)がチヤホヤされるが、3年過ぎて元の生活に戻ると虚無感しかないというオチ。15分しかないので、タイムリープが発動した原因を語れなかったのはしょうがないが、せめてオチを強くして欲しかった。主人公が過去を変えて幸せになるわけでもなく、天国から地獄に突き落とされるわけでもない、よくある陳腐な設定は回避しているが、オチが弱いのが残念。
●放送禁止用語
THE・バカリズムのネタ、という感じ。言葉狩りをテーマに、放送禁止用語が増えていき、報道内容が抽象的な情報から終いには何も報道できなくなってしまうというオチ。コメディとしてクスッと笑える。
●パスワードが知りたい
何かを隠している夫と、その秘密を暴きたい妻(木村多江)が、PCのパスワード解析の攻防を繰り広げるIT要素強めのバトル。結局パスワードは突破されフォルダの中身を見られるが、そこにはウォーキングを偽り妻に隠れながらこっそり食べていたスイーツの大量写真がある、というオチ。夫がウォーキングを続けているのに痩せていない、という前半の伏線を回収している。よく考えれば気づけたはずなのに、オチを予測できずに悔しい。