ヘロヘロ

仮面ライダーBLACK SUNのヘロヘロのレビュー・感想・評価

仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)
3.8
監督は白石和彌なんで、何はともあれ観てみる。
ダークなストーリー。
過激な戦闘シーン、学生運動、ヘイトスピーチ、階級闘争、政治の腐敗などなど社会問題を盛り込んで社会の暗黒面を仮面ライダーをヒーローとしてではなくて異形の象徴として物語の中心に据えて描いた作品。
山中での軍事訓練風の描写は、1972年の時代の象徴的なシーンともいえる連合赤軍によるあさま山荘事件へと収束する一連のシークエンスを想起させ、この先これらの若者には行き止まりの未来が待っていることを暗示しているんでしょうか。
仮面ライダー誕生から50周年記念作品として、50年前と現在と両時代の社会に存在する不安を描くこと。製作陣の意図が明確に立ち現れたep4でした。

キャスト:
中村倫也、芋生悠が良き。

シーン:
ライダーが敵の息に根を止めるのは、キックやパンチではなく、怪力で相手の身体を引きちぎる系の戦闘方法なのが虫らしくてキュート!

ストーリー上、現在と50年前を行ったり来たりする上に、老いを知らない中村倫也が両時代に頻繁に登場するので時折迷子になりそうになるので、注意が必要である。

音楽:
松隈ケンタ!SCRAMBLES 毛利匠太!