"仮面ライダーとなっていく男たちの物語"
配信から一年。DVDも発売となる本作。
白石和彌が監督となり、西島秀俊と中村倫也という豪華俳優を主演に招き、大人が見る仮面ライダーを作る。
そんな本作は、非常に見応えのある素晴らしき作品だった。
差別や尊厳というものを描きながらも、仮面ライダーという物語としてきっちり成立している。
次第に守るものができ、戦いへと足を踏み出していく彼らの姿は紛れもなく仮面ライダーである。
そしてそれを演じた西島秀俊と中村倫也が素晴らしい。
西島秀俊のどこか悲しみを抱える姿と中村倫也のカリスマ性ある佇まいは見もの。
そして中学生ながらあの役を演じた平澤宏々路は凄いの一言に尽きる。これからが楽しみな女優さん。
全10話ですが、中盤で大きな盛り上がりが来るので飽きずに楽しめます。
苦悩しながら生きる登場人物たちの姿に胸を打たれるに違いない。
仮面ライダーを知っている人はもちろん、知らない人も一つのエンターテイメント作品として楽しめます。
ラストシーンに何を思うか。
それも含め、非常に魅力のある作品だと思います。
