ナイトアウェイク

仮面ライダーBLACK SUNのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)
1.0
1日で、全部一気観。
1〜4→休憩→5〜10。

子ども向けに作る必要性を排除していて、存在と生き死にを物語の中心に置いてるのが評価できる。
劇中でも剣やベルトが、テレビ放送ライダーみたいな、オモチャ的な安っぽいガラクタではなく、本当にカッコイイ実物って感じ。変身の時のベルト造形は、こだわりがすご過ぎる。

内容そのものは、最高にいい。

メス=あおいの事。
1話目からずっと癇に障る存在。どうしてこれ?話しが進むにつれて、ツマらなくなる。全部、これのせい。なんで最後は、これが完全な主役みたいになってるのか?
ブラックが消滅して、それをこれが受け継いでいい感じに終わるけど、全然良くない。

ただ、平成や令和ライダーでも顕著だった、私の嫌いな軽いノリやワイワイ感が無いシリアスライダーである分、本当は自分の趣向にとても合ってはいるんだけど…。

ブラックだけにフォーカスしたストーリーにすれば、話数も半分で抑えれた気がする。あまりにも、あおいとその周辺をピックアップし過ぎてる。信じられない程ストレスだった。


ネタバレ。
基本は、私自身への記録。
間違えて読む人は気を付けて。
読まなくていい、自分に宛てだから。














数字=話数。

1.
映画かと思うような画質には驚いた。
怪人と人間に壁はあっても、同じ社会に生きてるのは面白い。
登場人物も、冒頭のお医者さんの話し方以外は良かった。
夜の街が舞台になったり、暴力描写がすごくいい。
光太郎がブラックに変身して、怪人を撃破するシーンは歓喜の声が出た。初回から、シャドームーンが拝めたのも嬉しい。とにかく、造形デザインにシビれる。
中々にダークなライダー作品で、鷲掴みにされた。
人間と怪人の確執をはっきり描いてる事で、埋まらない溝を植え付けて来る。両者を理解する上では、とても効果的。
メスの最初の演説は、まだいい。それでも、違和感は感じた。

2.
1972年過去と、現在。
知識は無いけど、学生運動に過激思想。日本赤軍っぽい組織だな。やってる事はそこまで過激じゃないけど、年代的になんかそんな雰囲気。
少しずつ、光太郎の過去を見れる。シャドームーンが女怪人を撃破するシーンは、衝撃だった。
劇中のピアノ曲、夜のシーンはキレイ。好き。
メスと、そのクラスメイトに尺を使い過ぎ。
要らん。

3.
仕方ないけど、まるでX-MENのミュータントとミュータントの構図そのもの。メスが、とにかく要らない。いつまで出るのかと考えてた。演出の方向性が、私の中で拒絶反応してる。

4.
怪人嫌いの男と、コウモリ男、クジラ男が好き。
面白い。
メスの事なんかいいから、ブラックとシャドームーンをちゃんとシンプルに描いて見せてほしい。尺稼ぎが災いして、軸が狂ってる。

5.
以前youtube配信で見た、古いblackのポーズと[変身!]が来ると思わなかった。ブラックは、アップグレードしない方が良かった。
いつも思うけど、自分の組織のやってる事に、あからさまに反抗心を見せる人間をなんでそのまま使い続けるんだろ。
メスなんか感情移入できるだけのキャラクターでもないから、メインキャストにしないでほしかった。話し方と叫び声、顔がフツーに受け付けない。
なんか、描写も安っぽい低予算映画みたいになって来た。
2〜3話前から思ってたけど、創世王についての知識を一気に展開し出した。ブラックを知ってる前提なら分かりそうだけど、唐突過ぎる。

6.
メス見てると、寒気する。
声と話し方、やっぱり全部ムリ。こいつだけ、アナフィラキシー反応が出て仕方ない。最悪。中学生くらいのガキをメインに使い過ぎで、ストレス溜まった。
観てるのキツくなって来た。
剣になったバッタの脚、どこいった?再生とかしないんだな。
ユカリの存在は、前からいい。

7.
コウモリ男、思った以上にいいやつ。
大好きだ。
メスの場面、編集できるなら全部削除したい。友達のガキも、とにかく声が気持ち悪い。観てられないというより、見たくない。怪人の苦悩をこいつで描写しないで、光太郎と信彦にやらせてほしい。

8.
冒頭から、もう観てられなくなって来た。

9.
死んだライダーを生き返らせる方法があるとか、都合良過ぎ。
殺す殺す、メスがウルせぇ。マジで、その後でも構わないから、てめぇが死ね。よくこれで怪人の命も地球より重いとか言うな。脚本云々ではなく、最後の演説までこのメスの存在がウザい。

10.
最終決戦、泣いた。
シャドーの涙は、生誕してから50年以上の涙。光太郎と信彦の最後のやり取りは、本当に悲しくなった。それから更に、ブラックのラストには締め付けられる。
大事な場面なのに、メスの泣き声が極限に超うるさい。泣くのは観てるこちら側なのに、その感極まる感情を吹き飛ばす超うるささ。ブラックのラストに、どうしてしっとりと浸らせてくれないのか、興冷めも甚だしい。
本当に演出がイラつく。
しかもこのにメス(名前も表記したくない)。初見は1話目だけの場面出演かと思ったら、最後の最後までいたな。こいつだけ不協和音な上に浮いてる感覚があって、本当に嫌いだった。
これまでの国会シーン、一つとして必要か?まぁ、子ども向けではないにしても、面白いとも思えない。せっかくの、ブラックとシャドーの決戦に挟むようなものか?
この作品の差別という問題について。最終的に思ったのは、差別対象を怪人に置き換えても一切響かない。その感覚、よく分からない。取り敢えず、日本人は全てガマンしろって事なのかな。
命は重いとは言ってたけど、自分達の判断次第で軽くなるんだな。散々[お前は殺す]って、メスは口にして宣言してたし。じゃ、日本人に迷惑掛ける移民は、暴力の対象になってもいいんだな。怪人を差別の象徴に使ったせいで、理解に苦しむ。
戦闘訓練に武器製造。明らかに殺害技術のトレーニングしてる描写。逆に、そういうヤツ等で良かった。
終劇直前に見上げる画が、とにかくこのメスが嫌いという感情を集約させられてしまい、初見なのに早送りしてしまった。好みでしか書かないけど、このメスの変身ポーズ、目が腐った。ほしくもないものを見せられた。
死ぬ程期待してたからこそ一気観したのに、残念極まりない。目線や物語の中心、尺をブラックにしろよ。

記録。