Taiga

仮面ライダーBLACK SUNのTaigaのレビュー・感想・評価

仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)
2.8
仮面ライダー製作50周年を記念して打ち出された、超一流の製作陣が軒を連ねる、R-18の仮面ライダー‼︎

との事で、製作発表の時点から正直「シン仮面ライダー」より個人的に期待値が高かった、全10話アマゾンプライムビデオ独占配信ドラマシリーズ。

仮面ライダーBLACK SUN/SHADOW MOONのスーツデザインや、変身シーンのVFX、地上波放送作品では出来ない過激なグロ表現など、特撮シーンの完成度は確かに評価できる。

だが、他の方々のレビューでも沢山取り上げられている、肝心のストーリーパートに難あり。

社会風刺・世相批判が、表層的に問題をなぞっただけで収束している。
物語の閉じ方も、無慈悲過ぎるというか、このご時世に、ヒーロー物というフォーマットを通してこのメッセージを世に出すというのは、色んな考え方があって良いとは言えど「言葉じゃダメだ!暴力だ!」ってのは正直、人格性を疑うレベル。

登場人物も、結局何がしたいのか不明瞭な奴らが多く、全然ノレない。

主演の二人、特に中村倫也の変身ポーズのキレとか、百戦錬磨の仮面ライダーにしか出せないそれであったので、もう少し赤い左側ではなく、黒い王道に寄って作って欲しかったところ。
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