一言で言うなら「壮絶」。
人間と怪人の争い。怪人と人間の共存を望む者。怪人差別。
政治色も強く、ここ数年の政権への皮肉もたっぷり。
紛れもなく傑作。特撮ヒーローものの今後、在り方を根底から覆す。
監督が監督なので、バイオレンス描写がすごく、ヒーローアクションといえるものはほぼなく、異形の者同士の戦いも、人間同士のバイオレンスホラーに見える。この辺でも好き嫌いが分かれそう。
怪人と人間の共存、怪人差別などがこの作品の一番のテーマ。2003年放送の仮面ライダーファイズがまさにそれで、あの頃、あと20年はファイズを超える作品は出ないと予言していた私。
20年目にして、同じテーマの傑作が創られたのは偶然か。