スタンリートゥッチ主演のミステリードラマで、スタンリーは死刑囚ながら明晰な頭脳で表に出せない事件の解決を(気分次第で)請け負う、いわゆる安楽椅子探偵だ。
しかしセオリー通りには進まず、結構意外な展開が待っている。
シャーロックの製作陣とあって捻りのきいたプロットではあるのだが、ちょっと観る人を選ぶドラマだ。
それはすごく暗いとか残虐なシーンがあるという意味ではなく、単純にめちゃくちゃイライラする可能性があるってこと。
特にジャニスという女性は異常なほどに強い正義感と自分への自信を持つあまりに思い込みが強く、一度思い込んだらそれ以外見えなくなる。
状況考えたら仕方ない部分もあるのだが、それにしたってもう少し人の話を聞いてもよくないかと笑えてくるほどの暴走ぶりだ。
まあこの辺の極端さはある種のコメディだと捉えて適当に流しとけばいいが、短気な人はちょっとムカついてしまうかも。
モンティパイソン式のブラックジョークを笑って流せる人には結構面白いプロットだと思うし、スタンリーのキャラはイカしてるのでダージリン片手にスカして観れば茶菓子代わりにくらいにはなりそう。
ただ全体的にボリューム不足で綺麗にオチたとは言い難いので、シャーロックほどは期待しないほうがいい。
