笠置シヅ子さんの歌声はほとんど聴いたことがなかったものの、スカパラの『ジャングル・ブギー』のカバーや奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の『東京ブギウギ』のカバー、スチャダラの『セブンティーン・ブギ』における『ラッパと娘』のサンプリングカバー等、耳に残って調べるとオリジナルは笠置シヅ子さんの歌(服部良一さん作曲)ということが何度もあり、間接的な影響を受けている自覚があったので、その笠置シヅ子さんをモデルにした朝ドラということで、とても楽しみにしていたのですが、期待以上に面白くて素敵な作品でした
朝ドラ特有のドタバタ感や"朝ドラらしさ"に若干苦手意識があって、完走できた作品としては『花子とアン』、『まれ』、『ひよっこ』に続く4作目だったのですが、スズ子のドラマティックな人生において悲しい場面や苦しい場面も通底する温かさに安心感があって、足立紳さんの脚本が素敵でした
趣里さんの歌やライブパフォーマンスも圧巻で、ほぼ毎週ライブシーンがあるのもわくわくしました
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「面白けりゃいいんです。どうしてお客様が、お金を払って、僕の舞台を見に来るのか。現実を忘れに来るんです。そんなお客様に、あたりまえのものを見せてもつまらないでしょう」
「幕が上がりゃあ舞台は役者のもんだ。玄人も素人も関係ない。好きにやりゃあいい」(75話タナケン)
「続けるしかない。邪魔されようが誤解されようが、芸で伝えるしかない。生き方でわかってもらうしかないんだよ。歌手も、役者も」(99話タナケン)
