大企業が政治と癒着し、甘い汁を吸おうとする構図に対して、その中でフィクサーとして活躍していたファンドヒが立ち向かうことになる。オギョンスクとのシスターフッドがとにかくかっこよかった。
ファンドヒはウンソングループの優秀なフィクサーだったが、後輩の死に会長の婿が関わっていたことを知り、会社を去る。婿がソウル市長選に出ることから、対抗するために人権派弁護士のオギョンスクを担ぎ、彼の当選を阻もうとする。国民改革党の有力議員や、ウンソングループはいずれも国民の目を欺き、自らに有利な政策をとろうとするが、ファンドヒ＆オギョンスクは正直さ、清廉さを前面に出して戦う。
候補者の支持率が次々と入れ替わるように、ドラマの展開が早いので目が離せない。特に7話が秀逸で、オギョンソクの「彼らに人の命の大切さを教えてやろう」とドヒにいうセリフが感動的だった。ウンソンの「儲かるためになんでもやる」というネオリベ的な価値観に対して、人を大切にする価値観で戦ってやろうというメッセージがとてもよかった。
細かいことを言うと、陣営の指示通りにマスコミが報じるわけないじゃんという（公選法にひっかかるのでは？）気がしたが、そこはご愛嬌。
