二人のボクサーが高利貸の闇に踏み込んでいくアクションサスペンスドラマ
韓国らしいハードさとキュートさのある作品だった
ドラマは割高低差が凄くて、楽しく主人公二人がワチャワチャしていると思ったら次のシーンでは血まみれの拷問が…みたいな感じの落差が凄い笑
そんなバイオレンスの世界にいても主人公二人は決して信念を曲げないピュアな存在でいてくれるので、そのアンバランスさも魅力の一つにちゃんとなっている
とはいえ後半はかなりしんどい展開が続くし、7話以降はキムセロンが不祥事を起こした事で脚本を変えた為かなりの路線変更があったりと多少気になった部分はあった
やっぱり本作の白眉はアクション
現代アクションはボクシングの技法に基づいている部分が大きいとは思うけど、ここまでボクシングに振り切ったアクションは中々見ない
コンビネーションもだけど、敵に近づいて行くステップも他の映画では中々見ないものに仕上がっていて面白かった
でもそのコンビネーションを見せたいという演出からかアクション自体が手をこなしている感じに見えてしまった瞬間はあったし、後半はボクシングというよりいつものバイオレンス韓国アクションに戻ってしまった感じがあり残念
あと印象的な敵も出てくるんだけど、ただタフだったり刃物使いだったりしたのでボクシングとは言わなくても格闘技を用いるキャラクターにした方がマーシャルアーツ的には嬉しいよなと思ったりした
気になる部分は多少はあったものの迫力満点のドラマでした
