ノーカントリーやビッグリボウスキなどで知られるコーエン兄弟が製作総指揮を務めたドラマ版ファーゴのシーズン2。前作から27年前の事件の話。
スリービルボードやゴッドファーザーPART2を彷彿とさせるような傑作ドラマ。圧倒的悪役だったマルヴォが不在なのは少し残念でしたが、相変わらず脚本の構成は巧みだし、パトリックウィルソン、キルスティンダンスト、ジェシープレモンスなど、芝居は脇役からメインまで皆素晴らしかったです。シーズン1と比較すると今回は予算がかなり増えたため、撮影、編集、衣装、セット、音楽が豪華で、銃撃戦も派手でした。緊張感も安定していて良かったです。でも今作の一番の功績は家族ドラマ的な側面でした。シーズン1でモリーやルーに愛着を持たせたのが完全に今作の成功の鍵だったと思います。また、エドとペギー以外の多くのキャラクターが女性を含めて、戦争の傷を心に負ってるのが特徴的でした。人の心を描いてるし、家族ドラマや人種問題とか、実は割と普遍的なテーマが込められていたからか、ラストは思わず泣きそうになりました。
シーズン1が好きな人は今作も見るべきだし、シーズン1をまだ鑑賞していない人は今すぐチェックして欲しいです。
