徳を積んで人生をやり直すというSF要素が軸ですが、始めから終わりまで、コント「地元の仲良し女子４人組」のスタンスが貫かれてて、大好きでした。あーちんたちの何気ない会話とか、ドラマを作る上で一番難しいと思う。
あと、文化の解像度が高すぎるのも大好きでした。その年代に流行ってた歌や番組は勿論のこと、小学生の頃のシール交換やプロフィール帳など誰もが「あー！やった！」ってなるあるあるネタや、市役所ではシャーペン１本買うのに１か月かかるみたいな業界あるあるまで、人の何気ない営みがバカリズムの１人コントらしい目線で見つめられていて、再現度が半端なく高かったです（バカリズムは脳内に30代女子を飼っていた！？）。
そういった日常系コメディとしての高い完成度を保ちながら、SFパートも入念なく伏線が組まれていて、一瞬も見逃さないようにずっと画面に食いつくように見ていました。特に１話のチビ麻美の冒険は感心しました。あの時はまだ本作の仕組みがよく分かっていなかったから、あそこで、あーちんたちのコミカルな会話劇を楽しみつつ、そこに散りばめられた伏線を拾って行って人生を変えていくという構造がよく分かりました。凄く計算されて作られていましたね。
今クールは、あーちんたちの日常を覗くのが毎週の楽しみでした。4月以降も、ZIPのミニコーナーとかでやってくれ…
