このレビューはネタバレを含みます
【救われるから救うへ】
ひたすらに真面目な話のはずなのに、バカリズムのコント味がたくさん入っていてとても素敵だった。劇場ライブっぽいナレーションの色合いとか、執拗な「それお風呂で使うやつだからね」とか、懐かしい小ネタとか。
映像としては「ほとんどズームを使わない」カメラワークに注目した。どちらかというと、人間の生理的な目の動きに合っている「ピント送り」でほとんどのトランジションを表現しており、印象的だった。その演出によって、映像の世界観に没入できたように思う。
シネマカメラで美しく撮りズームを好まない表現によって、なんでもないように見えるおしゃべりシーンなどにもドラマ性が与えられていたと感じた。
また、
1周目→市役所職員
2周目→薬剤師
3周目→テレビマン
4周目→医者
5周目→パイロット
この並びも、本来は「人間に生まれ変わるため」に周回を始めた主人公に、「ひとを救う」という目的を与える並びでとても面白かった。
総合的に、めちゃ面白ドラマとして、清々しく見られました!ありがとう!
追伸
勧めてくれた会社同期と妹、ありがとう〜!
あと、できたら小説としても読みたいな……