一個前に観た『ブラッシュアップライフ』を凌駕するほど個人的に刺さった、心揺さぶられたドラマ。(『ブラプラ』は『ブラプラ』で大好きだけど!)
もう、オープニングとエンディングからして勝ちが確定してる笑
2人の同居生活、食事シーンがとってもほっこり癒されるのは言うまでもないが、令和に生きる私たちが考えるべき重要なテーマが軸にある。
性的役割分担(女は家事をするべき男は仕事をするべき)、結婚したら名字を変える、結婚するなら子供を産む、といった社会化された価値観や制度、社会規範に対してナチュラルに異議を唱え、向き合った本作。
『こっち向いてよ向井くん』も「幸せって何?」を主軸に、人と人との関係性や令和の結婚観がフォーカスされていたけれど、本作もそこは同じで、さらに踏み込んだ奥行きのある作品になっている。
壁に直面したときや違和感を感じたときに、たとえ言葉にするのが難しくともスルーせず自分の気持ちに素直に向き合う登場人物たち。
少し不器用なところがありながらも、思考力、想像力、コミュニケーション能力がみんな素晴らしくて、本当に、心の底からリスペクト!
みんな違う人で、毎回同じ意見になるなんてあり得ないことなんだから、たとえ自分と異なる意見をもっていても、ちゃんと話し合える人になりたいなって思った。
また見返したい作品です!
【心に残った台詞】
「なにか意見を持つってことは、どんな形であれ、ひとを傷つける可能性があるってことでしょ。そのときできることって、ちゃんと悩むことぐらいじゃない? 意見は消せないから、ひとつひとつ、これでいいのかなあって悩み抜く。」
「行きたいとことか、帰れるとことか、居たいとことか、会いたいひととか・・・実際 行くかどうか、会うかどうかじゃなくて、『ある』ってことが頑張れる理由になったりするときない?」
「映画っていうのはね、他人の評価で色眼鏡かけて観るんじゃなくて、自分の心で観るものなのよ」