「スポットライト 世紀のスクープ」のトーマス・マッカーシー監督、脚本。
デイリー・アラスカン紙を舞台に様々な事件の調査報道の過程を描くサスペンス。
先住民女性の失踪事件が様々な偏見や圧力により不当に揉み消されている事件の究明が軸となり、それ以外に一話完結の事件を扱っておりバランス良く非常に観やすい。
メインテーマが「ウインド・リバー」と重なる部分があり、本作とあわせてアメリカの暗部にスポットを当てた傑作と言える。
ヒラリー・スワンクは少々オールドスクールな「型破りな新聞記者」だが、彼女も人知れず悩みを抱えており、それはこれから掘り下げられそうなところ。
日本にヒラリー・スワンク演じるアイリーンのような記者がいたら、スクープを連発できる環境なのでは?と、やや卑屈に考えてしまう。
私はプロジェクターで観たりPCの画面で観たりしたが、アラスカの絶景が必ず映されるため圧倒的にプロジェクターや大画面で観るのがオススメ。
エピソード11は中々歯切れのよいラストだったので、続編に期待したい。